vol.16 昭和の商店街
続いて、昭和の商店街をご紹介します。
これは、記念すべき第1号のセクションです。
なので、試行錯誤の連続でした。
地面にストラクチャーを配置して、それらしく樹木を植えておしまい、という実にお手軽なレイアウトですが、非常に愛着のある作品です。
そう、ここは昭和の面影を強く残した商店街です。
商売努力によって、シャッター街となることを免れたこの町は、きょうも活気にあふれています。
昼間からおでんの屋台で一杯。
こうした憩いの場も、あちこちに設けられています。
秋田新幹線「こまち」が!
ミニ新幹線なので、在来線の線路も走るのです。
踏切だってあります。
E3系もすっかり過去になってしまいました。
街の片隅の製材所。
ただ既製品を並べただけみたいになっているのは、初期のご愛敬です。
所狭しと、いろんな建物が並んでいます。
下校とちゅうの学生の姿もちらほら。
古さが残る町並みを、近代的な新幹線が走り抜けていきます。
ここでは、古さと新しさがちょうどいい具合に同居しているようです。
概要
昭和の商店街(2011年1月製作)
直線部分のレイアウト。
トミーテックの「街並みコレクション」を使用。
製作記
最初に製作した思い出のレイアウト。
国交省に勤務していた平成22(2010)年の年末、実家に帰省する際に、秋葉原の模型店で思い立ったのが、すべての始まりでした。
試行錯誤の連続だったので、いまでも時々、手を入れています。
レイアウト製作に終わりはない、とはよく言ったものです。
山をつくってトンネルを掘り、川を流して橋を架け、海をつくって港を置き、といったように、2年間でずいぶん構想を実現してきました。
(追記:その後の7年間は、ほとんど停滞しています)
次はどんな光景を表現するか、いつも考えています。
何度も言うように、このセクションは、最初に製作した部分です。
なので、建物の配置にとにかく悩み、ひとつ建物を接着するだけでも、恐る恐るでした。
この頃は、まだ自動車も運転しないペーパードライバーでしたので、道路の構造などにも、観察が行き届いていない箇所がかなりあります。
あとから製作した②すこし古い街並みは、このときの反省を生かして、技術的に向上した部分を積極的に採用しました。
なんとなく、②のほうが小奇麗にみえるのではないでしょうか。
いずれにせよ、新しい趣味の世界に一歩踏み出させてくれた記念すべき、思い出のセクションです。
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